サラリーマンが富裕層を目指すモチベーション(退職まで3,158日)

「富裕層を目指す」という言葉には、少しギラついた響きがある。高級なものを買いたい。大きな家に住みたい。人から羨ましがられたい。そういう欲望と結びつけて語られることも多い。でも、自分にとってお金を増やすことは、贅沢のためというより、人生のハンドルを自分で握るための手段に思える。

このブログでは、目標の退職日を設定している。

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サラリーマンは、なんのために働くのだろう

自己実現のため、と入社時の研修で誰かが言っていた。
生活のため、まあそうだよね。
家族のため、社会とつながるため、何者かであり続けるため。
たぶん、全部が少しずつ混ざっている。

でも、「生活のため」という理由はとても強い。社会に出て、恋愛、結婚、子育て、住宅、老後資金、親の介護。人生の大きな出来事の多くは、お金と結びついている。だから、働く理由を考えるとき、私たちはなかなか純粋には考えられない。

「本当にこの仕事がしたいのか」「それとも、生活のために続けているのか」その二つは、きれいには分けられない。それでも、ひとつ本質的な問いがある。

お金に困らなかったら、今の仕事を続けるのか。

「お金に困らない状況になったら、今の仕事を続けますか?」

昔なら、迷わず 「続ける!」と答えていたと思う。仕事は面白かったし、自分を成長させてくれる場所だった。自分の能力を試し、社会とつながり、自分の存在意義を確かめる場所でもあった。
しかし、40歳超えたくらいか?資産が増えていくについれて、「辞める」と思うようになってきた。それは、仕事が嫌いになったということではなくて、人生の意味を仕事だけに預けることに、少し違和感を持つようになったからだと思う。

生活のために働く必要がなくなったとき、自分は何をするのか。
それでも今の仕事を続けるのか。別の形で考え、作り、学び、誰かと関わっていくのか。お金に困らない状態を目指すことは、単に働かなくてよくなることではない。働くことを、もう一度選び直すための条件を整えることなのだと思う。

たとえば、4%ルールという考え方がある。年間支出の25倍の資産があれば、その資産を取り崩しながら生活できる可能性が高い、という考え方である。もちろん、現実はそんなに単純ではない。税金、インフレ、為替、医療費、家族構成、相場の変動、長生きするリスク。考え始めれば、不確実性はいくらでもある。それでも、自分の資産と支出を照らし合わせてみると、「もしかすると、もう十分暮らしていけるのではないか」と思う瞬間がある。そのとき、問いは少し変わる。

いつでもやめられる状態になったときに、本当に退職するのか。

これは、「お金に困らなかったら今の仕事を続けるのか」よりも、少し生々しい。まだ辞められないから働いているうちは、働く理由をお金のせいにできる。でも、辞められるかもしれない状態に近づくと、それだけでは説明できなくなる。それでも働くのか。働くなら、何のために働くのか。やめるなら、何に時間を使うのか。

経済的自由とは、ただ仕事から解放されることではない。働く理由を、自分で引き受ける状態になることなのかもしれない。

何が君の幸せ?何をして喜ぶ?

子どもの頃に聞いた言葉は、大人になってからの方が重く響くことがある。何が幸せなのかわからないまま、生活のために働き続けるのは嫌だと思ったのが、富裕層を目指すきっかけだった。お金に困らない状態を目指すのは、この問いから逃げるためではない。むしろ、この問いをごまかさずに考えるためなのかもしれない。

お金は人生の答えではない。持っていれば正解になるわけでもないし、持っていなければ不正解になるわけでもない。ただ、お金は、答えを考えるための余白をつくる。何を続けるのか。何を手放すのか。誰と生きるのか。どこまで働くのか。何に時間を使うのか。

富裕層になったら、人生のハンドルを自分で握る実感が得られるのか試してみたい、というのが、サラリーマンの私が富裕層を目指す現在のモチベーションである。なれるといいなぁ。

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