「サラリーマンは富裕層の夢を見るか」について

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管理人

サラ夢

1980年生まれのサラリーマン。妻と2人の子どもの4人家族。
投資歴10年以上。全世界インデックス投資メインでコツコツ資産形成して富裕層を目指す過程を公開します。

【プロローグ】サラリーマンは富裕層の夢を見るか?

この物語は、どこにでもいるサラリーマンの絶望から始まる、自由を求めて富裕層を目指す物語である。

少子高齢者社会の未来

近未来の日本。少子高齢化が進み、人口の70%以上が65歳以上の高齢者で構成されている。現役世代、特にサラリーマンたちは「高齢者福祉税」という重い税負担を背負い、収入の多くが高齢者の生活支援に使われていた。

若者や働く世代はますます重い税負担を強いられ、⾃分たちがこの社会でただの「⻭⾞」であることに気づいているが、それを変える⼒はない。働いても働いても、⼿元に残るのはわずかな収⼊で、それはほとんど税⾦として吸い上げられてしまう。多くのサラリーマンたちは、もはや⾃分たちのために働いているのではなく、⾼齢者の豊かな⽣活を⽀えるための「⽣きた納税マシーン」と化している。

カオル、34歳。彼は妻エリカと3歳の息子リョウを養うために働いていたが、彼の日常もまた、ほとんど無感情な仕事と、重税によって消え去る収入で成り立っている。すでに「人間的な働き方」は忘れ去られ、アンドロイドのような無感情な働き手が求められている。長時間労働と税負担に苦しみ、次第に「このままでいいのか?」という疑念が湧き上がるようになっていた。。。。

絶望のルーチン

カオルの一日は、毎朝5時に始まる。目覚ましが鳴り響き、彼は疲れた体を引きずりながら起床する。リビングではエリカが朝食を用意してくれているが、彼はそれを急いで食べ、すぐに仕事に向かう準備を進める。3歳のリョウはまだ眠っており、その寝顔を見ながらカオルは「もっと一緒に過ごしたい」と思いつつも、日々の労働へと向かうしかない。

通勤電車の中では、カオルと同じように疲れ果てた顔をしたサラリーマンたちが無言で座っている。誰もが長時間労働に疲弊しており、次第に感情を失っていくように見えた。カオルもまた、その一員として毎日同じルーチンを繰り返しているだけだった。

会社に着くと、デスクに座り、パソコンに向かう。カオルの業務は変わり映えのないルーチンで、上司からの圧力も強く、効率を最優先する指示が飛んでくる。彼はただ機械のように仕事をこなし、感情を抑え込んでいた。

しかし、カオルが最も絶望を感じていたのは、「高齢者福祉税」によって毎月の給料の大半が持っていかれる現実だった。自分がいくら働いても、そのお金は高齢者のために使われ、自分の家族のためにはほとんど残らない。

「俺たちは一体、何のために働いているんだ…?」

カオルはそう自問するが、答えは見つからなかった。彼は深い絶望感を抱きながらも、家族を養うために働き続けるしかないという現実を受け入れるしかなかった。

富裕層への憧れと現実の壁

そんな日々が続く中、カオルは街中で目にする富裕層たちの姿に、次第に羨望の念を抱くようになった。彼らは高級車に乗り、働く必要もなく家族と自由を謳歌しんでいるように見える。彼にとって富裕層は自由を象徴する存在だった。カオルも自分がそんな生活を送れたら、家族と自分らしく生きることができるのではないかと考えるようになった。

「富裕層になれば、働かなくても家族と過ごせる時間が増える。リョウの成長ももっと近くで見守れるんだ…」

そう夢見ながら、カオルは富裕層になるための方法を模索し始めた。彼は自己投資、株式投資やビジネスに関する本を読み、資産形成について学び始めた。富裕層になるためには、1億円以上の資産が必要であることも理解した。カオルはその目標を掲げ、1億円を手に入れるために自分なりの計画を立て始めた。

しかし、現実は厳しかった。カオルのサラリーマンとしての収入は限られており、家族を養うための生活費も多くかかる。毎月の税金や社会保険料も重くのしかかり、思うように貯金が増えていかない。さらに、リョウの教育費もこれからどんどんかかるようになる。富裕層への道はあまりにも遠く、彼の現実に目の前に立ちはだかる壁は厚かった。

「どうやって1億円なんて貯められるんだ…?」

カオルはその問いを何度も自分に投げかけたが、答えは見つからなかった。

ある⽇、カオルはエリカと家計についての⼝論を始める。家計は限界に達しており、エリカは「もっとお⾦が必要だ」とカオルに訴える。彼⼥は、⼦供の教育費や家族の将来について不安を抱いており、カオルに「もっと稼げる仕事を探すべきだ」と迫る。

カオルは、これ以上どうすれば良いのか分からず、抑え込んでいた感情が爆発してしまう。「俺はもう⼗分に働いている!」と叫び、家を⾶び出す。彼は、ただ家族のために働いてきたが、それが評価されず、逆にプレッシャーを感じてしまう現実に苛⽴っていた。

その夜、カオルは居酒屋で同僚たちと飲みながら、彼らも同じように⾼齢者福祉税に苦しみ、家族との間に距離ができていることを知る。同僚の⼀⼈、タカシはこう⾔う。「もう俺たちは奴隷のようなもんさ。⾼齢者のために働いて、税⾦を払い、何の⾒返りもない。」

カオルは、その⾔葉に強く共感するが、同時に⾃分の家族のことを思い出し、「⾃分はこのままで良いのか?」という問いが再び頭をよぎる。

FIREとの出会い

そんな中、カオルはインターネットで「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」というライフスタイルに出会う。FIREとは、節約と投資を通じて経済的自立を果たし、早期リタイアを目指すライフスタイルだ。この考えにカオルは強く惹かれた。

「これなら、1億円以上の資産を築いて早期リタイアが実現できるかもしれない…」

FIREを実現するためには、まず無駄な出費を削り、生活費を徹底的に見直し、余った資金を投資に回す必要があった。カオルは、富裕層になることでFIREを達成し、早期に仕事を辞めて家族と過ごす時間を増やすことを目指す決意を固めた。

しかし、リョウの将来の教育費も大きな負担になることを考えると、計画は慎重に進める必要があった。教育費は節約できない部分も多いため、カオルはその費用を確保しながらも、資産を築いていく方法を探り始めた。

エリカとの対話、そして妊娠の発覚

カオルは、まずエリカにFIRE計画を提案することにした。夕食後、リョウが寝静まったころ、彼は慎重に話を切り出した。

「エリカ、最近『FIRE』っていうライフスタイルを知ったんだ。1億円以上の資産を築いて、早期にリタイアできるかもしれないと思ってる。もっとリョウや君と一緒に過ごせる時間を増やしたいんだ」

エリカは驚きながらも、真剣に話を聞いていた。

「でも、1億円なんて本当に貯められるの?今の状況だって、リョウの教育費も考えたらかなり厳しいわよ」

エリカの言葉には、これからかかるリョウの教育費に対する現実的な不安が込められていた。カオルもその点を理解していたが、具体的な計画を立てれば達成可能だと考えていた。

「確かに教育費はかかるけど、無理をせずに節約して投資を進めれば、可能性はあると思う。少しでも早くリタイアできれば、リョウが大きくなる頃にはもっと一緒に過ごせる時間が増えるはずだよ」

エリカはしばらく考えた後、同意するかのように頷いたが、少し不安そうな表情を見せた。

「でも…実は、私…妊娠してるの。二人目ができたのよ」

その一言で、カオルの心に驚きと喜び、そして将来への不安が一気に押し寄せた。新しい命の誕生は嬉しいことだったが、さらに経済的な負担が増えることも明らかだった。

「本当に!?それは素晴らしいニュースだ!でも、これからはもっと計画的に進めないとな。家族が増えるなら、FIREを目指す理由がさらに強くなったよ」

エリカも微笑みながら、カオルの言葉に同意し、二人でこれからの家計管理と資産形成について真剣に話し合うことにした。

新しい家族と資産形成のスタート

カオルとエリカは、まず生活費の見直しから始めた。無駄な出費を減らし、家計をより効率的に管理するために、食費や光熱費、娯楽費を削減しつつ、無理のない範囲で節約を進めていった。教育費を含む将来の大きな出費を見越しつつ、リョウのために良い教育環境を提供するための貯金も続けていた。

リョウにも「家族全員で未来のために頑張っている」ことを伝え、彼なりに協力してくれるようになった。リョウはまだ3歳だったため、お金の価値については理解していなかったが、家族全体が同じ目標に向かって努力していることを感じ取っていた。

どこにでもいるサラリーマンのストーリー

カオルは投資に本格的に取り組み、株式市場や投資信託に少額ずつ投資を始めた。リスクを管理しつつ、長期的な資産形成を目指して少しずつ資産を増やしていった。教育費のための準備をしながらも、1億円以上の資産を築き、FIREを実現するという大きな目標に向けて、少しずつ、しかし着実に前進していった。

果たして、カオルは家族の成長と経済的なプレッシャーの中で、FIREを達成できるのか?新しい命の誕生を前に、富裕層として1億円以上の資産を築き、理想の未来を手に入れることができるのか?

(この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません)

おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございます。上記の物語は創作ですが、私は現代の日本が抱える少子高齢化問題が、現役世代・若者世代の希望を奪う未来というのは、それほど的外れのものだとは思いません。

それでは、我々現役世代は、自分自身、あるいは大切な家族のために何ができるのでしょうか。私は、資産を築くことが、自分自身の人生を生きるための礎となるものであると考えています。

生活するために十分な資産があれば、あなたは今の仕事を続けますか?もしその答えがNoであるのならば、多少なりともお金が自分の人生の制約条件となっているのではないでしょうか。

生活するために十分な資産があれば、あなたは何をしたいですか?もしその答えが仕事ではなく、家族との時間、自分の時間であるのならば、自分が築いた資産を有効に使うことで、人生を自分でコントロールするための、大きな手助けをしてくれるでしょう。

お金があれば幸せとは限りません。しかし私は、お金に振り回される人生はまっぴらです。

サラリーマンである私が、お金に振り回されないため、すなわち「自分の人生を自分でコントロールする」ために、富裕層(純資産1億円)を目指すことを決めました。

まだ道半ばではありますが、その過程をブログという形で綴ってきたいと考えて、本ブログを開設しました。

サラリーマンは富裕層の夢を見るか?の目的
サラリーマンが富裕層になるという高い目標の実現を目指す過程で取り組んでいる内容を共有することで、私自身の資産形成モチベーションを維持するとともに、同じ志を持ち共感いただける方に、自分の人生を自分でコントロールするための選択肢となる情報を提供する。

お付き合いいただければ幸いです。

元ネタ

本ホームページのタイトルを決めるにあたって、著名なSF小説、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(Do Androids Dream of Electric Sheep?)のタイトルを元ネタにさせていただきました。アンドロイドは電気羊の夢をみるか?は、1968年にフィリップ・K・ディックが発表したSF小説で、物語は世界の終末を背景に、アンドロイドと人間の関係、そして人間らしさや共感の本質を探求する哲学的なテーマを描いた作品です。ご興味があれば是非。

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