20代後半で900万円貯め、中古住宅を買うまでにやったこと

【退職まで3,608日】

20代後半で、我が家の貯金は900万円まで増えた。そしてついに、築30年の中古住宅を1,250万円で購入することになる。頭金は500万円。残りは住宅ローンで賄った。この時期の資産形成は、投資で大きく増やしたというより、共働き、家賃補助、低い生活費、そして負債の整理によって現金を積み上げた期間だった。この時期にやっていたことを、今振り返って整理してみる。

目次

20代の貯蓄戦略

夫婦での貯蓄計画

結婚して2年半後、貯蓄100万円を達成した。

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その後、夫婦で話し合い、家の購入を目標にして、毎月10万円を貯蓄する方針を決めた。妻の収入で日常生活を回し、私の給料は家賃と車の維持費以外を基本的にすべて貯蓄に回すことにした。さらに生活費も見直し、計画的に資産を積み上げていった。当時の目標は、2010年までに1,000万円を貯めることだった(これは結局、住宅購入により達成されないが…)。当時の手取り収入は以下の通りである。

私:24万円
妻:18万円
合計:42万円

この中から、住宅購入資金を現金で積み上げることを明確な目標とした。

ボーナスの活用

ボーナスはすべて貯蓄に回した。一般的には旅行や高額消費に使われがちだが、住宅購入という明確な目的を優先し、全額を資産形成に充てた。

年間の貯蓄額は以下の通りである。

月次貯蓄:10万円 × 12か月 = 120万円
ボーナス:年間手取り約100万円
合計:約220万円

20代はこのように、住宅購入のための頭金形成に集中した。これが可能だった理由の一つは、会社の家賃補助である。地方勤務だったこともあり、当時の住宅費は毎月2万円ほどで済んでいた。手取り42万円に対して住宅費2万円というのは、かなり強い条件だった。資産形成の初期段階では、投資利回りよりも固定費の低さの方が効く場面がある。

これができたのは、会社の家賃補助によって住宅購入前の住宅費が月2万円ほどに抑えられていたこと、そして購入後も住宅ローンを小さくできたことが大きかった。

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住宅購入の決断

蓄積した資金を活用し、貯金が900万円まで到達した後、築30年の中古住宅を1,250万円で購入した。貯金900万円のうち、500万円を頭金として投入し、残りを住宅ローンで賄った。

資金内訳は以下の通りである。

物件価格:1,250万円
住宅購入前の貯金:900万円
頭金:500万円
ローン借入額:750万円
手元に残した資金:約400万円

中古住宅を選択した理由は明確である。

新築に比べて価格が低く、ローン負担を抑えられる。必要な箇所をリフォームしながら住めば、初期費用を抑えやすい。新築のように完成品を買うのではなく、必要な部分にだけお金をかけられる。住宅費を抑えることで、貯蓄や投資を継続できる。

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住宅ローンの返済額は毎月3.5万円程度だった。この低い固定費が、後の資産形成における種銭の確保に大きく寄与することになる。

投資とのバランス

貯蓄と並行して、月1万円程度の個別株投資も行っていた。ただし、この時期の主役は投資ではなかった。最優先目標は、住宅購入前に十分な現金を作ることである。NISAも存在せず、インデックス投資の知識もなかった。個別株投資は、資産を大きく増やすためというより、証券口座を使い、株価の値動きに慣れるための小さな経験だった。

当時の投資戦略はシンプルである。
1)月1万円を個別株に投資する。
2)住宅購入資金の現金形成を最優先する。
3)投資は資産拡大ではなく、経験を積む位置づけに留める。

このように、20代は貯蓄を軸としつつ、投資は「学習」として位置付けた。とりあえず経験を積む目的で、日本株の個別銘柄をSBIイー・トレード証券(現SBI証券)で購入して、リーマンショックを食らうわけだが、それは別のお話。

20代の資産形成の成果

20代の資産形成において、以下の成果を得た。

  • 住宅購入前に、貯金900万円まで到達した。
  • 貯金900万円のうち500万円を頭金として投入し、住宅ローンを750万円に抑えた。
  • 住宅ローン返済を月3.5万円程度に抑え、住宅購入後も資産形成を続けられる余白を残した。
  • 月1万円程度の個別株投資を通じて、資産運用の基礎的な経験を得た。

共働きは極めて強力な前提条件である。ただし、共働きになった分だけ生活水準を上げてしまえば、資産形成の速度は変わらない。妻の収入で生活し、私の給料を大きく残す。会社の家賃補助によって住宅費を月2万円程度に抑える。このように、収入そのものよりも、残る構造を作れたことが大きかった。そして何より、このプロセスを共に進めてきた妻の存在が大きい。計画的な資産形成は、個人ではなく二人で取り組んだからこそ実現できた。

まとめ

20代で基盤を固めたことで、30代以降の選択肢は大きく広がった。

この時期に重要だったのは、派手な投資ではなく、住宅購入後も家計が詰まない構造を先に作ることだった。共働き、家賃補助、低い住宅費。その地味な積み重ねが、後の資産形成の土台になった。

※本記事は筆者個人の経験や考え方をまとめたものであり、特定の金融商品や投資方法の購入・売却を推奨するものではありません。投資には元本割れを含むリスクがあります。実際の投資判断は、ご自身の責任において行ってください。

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